夢追いきのこ

「基本どうでもいいけどたまに深い」をコンセプトに、常にふざけ、時に熱く、きのこの日常で感じたことやふと感じたこと、ときに感じたことや、いつも感じていることを感じるがままに感じる日記

人口3万ちょいの過疎地域、東かがわ市でのビジコンに参加して感じたこと

ご無沙汰しております。
日本のチャンドンゴンこと、林大貴です。

最近は就職活動たるもので、時間に遊ばれている毎日を過ごしている。

そうこうしているうちに気になっていたコンサル会社のエントリーが終了していたり、バイトをねぶっちしたり、鼻くそをほじっては鼻血を出したり、非常に有意義な時間を過ごしている。

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ついこの間、3月18日から22日にかけて、ある企業さんが主催している地域密着型ビジコン「BIZ CAMP」に参加させていただいた。

我輩は、山形で生まれ育ち、18年間お世話になった地元に、


「40代までにビジネスで恩返しをしたい」


というざっくりした目標を持っている。

今回はフィールドが違えど、「東かがわ市」という町で地域活性化事業について本気で向き合える機会だと思い、参加した。

あわよくば、投資してもらえるかもしれない、東かがわ市のネクストフューチャーパイオニアになれるかもしれない、と大きな期待を抱き参加した。

4日間、取り組んだ課題は、


東かがわ市の強み、弱み、そして課題を分析し、創業2年目1年間の売上が最低1億円を超え、継続していけるビジネスプランを考案せよ。」


全国、北は北海道、南は佐賀県

いろいろな個性あふれる学生が26名集まり、6グループに分かれて、事業を練り漁った。

練った、というよりかは練り漁った。

 

26名もいる中で、それぞれ何一つキャラ被りをすることなくそれぞれの役割を果たした。

その中で我輩は、終始「スベる」という役割を全うした。

事前課題の発表でスベり、投資家の前での自己紹介でもスベる。

いつ社員さんと主催者にどつかれるか心配だった。そのくらいスベった。

もはや、スベリすぎて気にもとめられなかった。

我輩のメンタルは、より強固になったことは言うまでもない。

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本題に入ろう。

今回のインターンで我輩が感じたこと。

それは主に3点。

まず、1点目。

 

地域活性化に答えはないということ。

 

今回は、イベントの1週間前からこの課題を出され、事前課題として東かがわ市について調べ倒していた。
その際は、


地域活性化とはなにか?


なんて定義づけはあいまいにし、とりあえず1億稼げそうなビジネスを考えていた。

イベントの1日目は事前課題の発表をし、市長や市の職員の方々とお酒を飲み交わした。

これも貴重な経験だった。

2日目からグループワーク。

協調性のある、決して人の意見を否定しない最高のチームだった。

以前掲げたチームのあり方、本音で語り合えるチームだった。

彼らと地域活性化とは何かを定義づけをしたものは


「地域住民が、主体的になって地域のために行動している状態」


それに沿って、様々な案を練り漁っていた。

結局発表の3時間前にも関わらず案がすべて白紙に戻ったのだが、これは触れずに行こう。

東かがわ市事業を営む経営者からすると、地域活性化とは


「地域の産物を売って儲けること」


東かがわ市に会社を設立して、税金を納めることでもなく、東かがわ市に移住する人を増やし、人口を増やすことでもない。

私はすべて連動していると考えるが、本当に答えはないのだと思う。

 

自分がそう定義したものをどう正解にするかは、目の前にある事実だけ。

行動あるのみである。


「アイデアだけあっても、何の意味もない。」


何度も言われた。

考える前に行動してしまう、Don`t think,feel 選手権日本代表の我輩。

考えることにフォーカスをした今回のイベントで、自分の思考に限界を感じた発表当日の朝は今までに感じたことのない悔しさがあった。

自分の課題が見つかった瞬間でもあった。

 

地域活性のできない地域もある、なんて記事を以前読んだが、本当にそうだろうか。

そこの地域にいる人が気持ち悪いくらいにニコニコしてても地域が活性化してないといえるのだろうか。

我輩は、そう考えるのも感じたことの2点目にあげられることがあるからである。

 

消えてなくなっていい町なんてないということ。

 

東かがわ市に行って2日目。

地域の人たちと一緒に、東かがわ市の歴史あるお寺や建物をめぐりながら10km歩いた。

実は東かがわ市、国内の手袋のシェアが90%もある日本の手袋産業を支えている町なのだ。

そのため、参加者一人一人にめちゃめちゃかっちょいい手袋が配られた。

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指がうどんの麺になり、両手の甲を合わせることにより、うどんの形ができると同時に、まるでうどんのヒーローになったかのような気分になれる。

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彼がその例だ。

今では、自転車を乗る際の愛用品になっている。

 

そこで特に感じたことは、地域の温かさである。

よそ者のこんな我輩をめちゃめちゃな笑顔で接してくれた。

休憩場所でお茶を出してくれた地域のおばあちゃんたち。

お孫さんの話や、昔は若かったのよ、なんて話。


もう私は80歳で顔もしわくちゃなのよ!わっはっは!!!


なんて自虐ネタを披露し、我輩のハートを鷲掴みにした。

地域で服飾店を営んでいる、我輩の母親くらいの年齢のママさんとも出会った。

自家農園で育てた野菜を店舗の前に置いて、販売をしていたのだが、案の定ママさんの名字も林で我輩と同姓。

運命を感じ、写真を一緒に撮ったのだが、恥ずかしそうに我輩の顔を見てイケメンと褒めてくれた。

我輩はまんざらでもない顔をして、ママさんとバイバイした。

もちろんこれだけではない。

海沿いにある飲み屋では、地元のあんちゃんたちが話しかけてきてくれた。

フランクに一緒に話をしてくれる、


住民税が高いんじゃ!わっはっは!


なんてこともこんな若造に話をしてくれた。

市長とお会いしていた我輩は複雑な気持ちになったが、東かがわ市の育児に対する助成金はすさまじい。

それこそ東京の5倍ほど。

いずれにせよバランスをとるのは難しいなと感じた。

我輩の脳はずっと汗をかいていたが、顔からは笑顔が消えなかった。

勝手に問題を定義し、よそ者に地域を開拓されても、おそらく住民は今以上にわくわくするとは思わなかった。


彼らがもっと笑顔になってくれる事業って何だろう。


真剣に頭を悩ませて、そこにはお金が絡んでくるしがらみとの葛藤。

支えとなったのは東かがわ市のみなさんの笑顔だった。

彼らの笑顔がなくなっていい理由なんて本当にないんだと思う。

 

そして最後に3点目。

 

うどんがうまいということ

 

特に4日間お世話になった

「うどんや まるちゃん」

香川県かがわ市のうどんや まるちゃん

ここのうどんを食べずしてうどん好きを名乗っているのなら、我輩がどつきまわしてやろう。

香川県、いや四国に訪れた際にはぜひ訪れてほしいうどん屋さんだ。

 ビジネスとは人柄であることを教えてくれたまるちゃんさんのお店である。

3泊4日、合計睡眠時間は9時間30分。

スベった回数、数えること98,546回

確実に我輩の成長の機会となったことは言うまでもない。

 

最後にこのような機会を設けてくれた、すべての方々に感謝します。

ありがとうございました。

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