労災と遅刻と、そしてうんこ
東京の朝と満員電車での新手の痴漢
今日という素敵な日に、我輩の専属スタイリスト「寝ぐせ」に髪のセットをしてもらい、友人のお家で朝を迎えた。
8:55からいつものバイトがあったため、7時半頃には電車に乗り、
「絶対にこんな満員電車に子どもを乗せたくない」
と思いながら満員電車に揉みに揉まれ、男性にケツを揉まれた。リアルに。
ケツを揉まれ目が覚めた我輩は、最近マイブームである「岡崎体育」の音楽を聴きニヤついた。
うんこの夢を叶えるために...
電車が10分遅延していたので、横浜駅に降り立った我輩はバイト先に遅刻することを連絡した。
事前に連絡をすれば、遅延は遅刻扱いにならないルールだったからだ。
急ぎ足でバイト先に向かい、着いたのが8:53。
間に合ったと思い、そのまま打刻しようと思ったが、そこで襲ったのがそう、うんこだ。
早くここから出せと言わんばかりに、大腸にあるうんこ供が我輩のおなかを刺激してきたのである。
遅延証も携えていた我輩は、余裕の顔で大便に直行。
うんこの
「閉ざされた空間から解放され、自由に羽ばたきたい」
という夢を叶えてあげた。
バイトの部屋の扉を開けるスッキリした我輩の顔はいつもよりドヤ顔。
なにせ、今回の遅刻は「寝ブッチ」という理由ではなく、「電車遅延」という正当な理由があったからだ。
事情の知らないバイトのメンバーは、いつも通り遅刻してくる我輩の顔を嘲笑うかのように視線を向けてきた。
もちろん我輩はドヤ顔。
席に座り、バイトメンバーが全員参加しているオンラインチャットに堂々とこう告げて見せた。
「おはようございます!昨日東京の友人の家に泊まっていて、電車遅延で遅れました、すみません。今日も一日よろしくお願いいたします。」
SPONSER LINK
悪夢はこれからである。
その10分後、社員の人から全体チャットでメッセージが来た。
「>はやしさん
○○席までお願いします。
今日の遅刻に関して、状況確認させてください。」
と。
今回こそは、我輩の勝ちを確信していたので怒られずにすむと、遅延証をポケットに隠し、叱りだしたら水戸黄門ばりの
「この遅延証が目に入らぬか!」
とバイトの部屋中に響き渡る声で言ってやろうと、我輩の顔はドヤ顔だった。
社員の隣の席に座り、状況の説明をする。
右手のポケットにはいつ怒られてもいいように手を突っ込み、遅延証を出す準備をしていた。
しかし、社員から告げられた一言で、我輩のドヤ顔は一瞬にしてアヘ顔へと変わった。
「申請している通勤ルートと違うから、労災対象外だし気を付けてね。うん、んでわかってると思うけど通勤ルートと違う電車の遅延は遅刻の理由にならないから」
無知の知。
あの時、うんこにさえ行っていなければ。
「うんこをしていたから」という未だかつてない幼稚園児でさえもためらうであろう稚拙な理由が我輩のシフト表に刻まれた瞬間であった。
まとめ
・申請している通勤ルート外での事故は、労災の対象外だよ
・通勤ルートと違う電車の遅延は、遅刻の理由にならないよ
・満員電車に乗るとクリエイティブがなくなると思っていたが、男性にケツを揉まれることにより、クリエイティブが戻ることがわかったよ
SPONSER LINK